和三盆の落雁です。
木型は、廃業された和菓子屋さんより、頂いたものです。
木型に彫られている、図案がずっと分からなくて、本や資料を読み返していたら、商品の完成までに、時間がかかってしまいました。
図案は、四君子（しくんし）【蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた図案で中国の宋時代より画法を学ぶ重要な素材として使われる】と　寛永通宝の四文銭を興したものです。

個人的な解釈ですが、四君子は、四季に合わせた、おめでたい柄で、基本を忘れずとういう事、と　四文銭は、江戸時代には、団子が、一串に５個で五文の時代から、寛永通宝が多く出回る時代になると、一串に４個で四文になり、今の団子になったと、和菓子屋では、語り継がれていますことから、この図案は、温故知新という菓銘が適切では、と思っております。
まだまだ、古い文献　も　新しい技術、原材料など、勉強しなければ、いけない事ばかりで、半人前ですが、宜しくお願い致します。
和三盆だけを使っておりますので、職人としての腕も試される商品です。是非とも、ご賞味いただき、笑ってやってください。