こうのす広場編集部 TOPICS
中山道のみこし渡御に密着 鴻巣宿に夏が来た!
7/9に開催された「鴻巣夏まつり」を編集部がレポート!
今回は、地元のご厚意で武州鴻巣祇粋會さんに密着。迫力のみこし渡御に同行させていただきました。
4年ぶりに帰ってきた鴻巣の祭りの魅力を、たっぷりお届けします!
予想最高気温32℃。曇り空からは時おり小雨がパラつくちょっと心配なお天気でしたが、担ぎ手の皆さんは笑顔でスタンバイ。
午後2時30分に花火が上がり、歩行者天国が始まりました。武州鴻巣祇粋會さんが担ぐみこしは、渡御開始時刻の15時に群馬銀行・鴻巣支店付近から出発。拍子木や笛の音とともに、元気な掛け声が響き渡ります。
鴻神社前。神様に向けてみこしを高く差し上げます
「馬」と呼ばれるみこしの休台。必ずみこしに同行します
みこしは神様の乗り物
神様を乗せて町内を清め、地域の安全と繁栄を祈願します
鴻神社を過ぎ、20分ほど練り歩いたところで最初の休憩。水分・塩分補給に、麦茶やキュウリの浅漬けなどがふるまわれます。気温は30℃を少し超えたくらいですが、かなりの蒸し暑さ。担ぎ手たちは思い思いに身体を休め、疲れを癒します。
法被は担ぎ手の心意気 名入れをする人も多い
屋台のすぐそばをみこしが通ります
渡御再開。駅周辺にかかると屋台も人出も増え、通りがより賑やかに。担ぎ手は代わる代わる交代しながら中山道を練り歩きます。拍子木と笛と掛け声とで息を合わせ、屋台と見物客のあいだすれすれを、コントロールしながら進んでいきます。
折り返し地点の人形(旧人形町)にて 皆さん並んで休憩
人形(旧人形町)のひなの里が本日の折り返し。ここでは、赤飯のおにぎりがふるまわれました。もち米でパワーチャージができそう。ここから、駅方面へと担ぎ戻ります。
みこしを下ろした後は必ず手締め
飛んで跳ねて笑って。戻りの渡御も皆さんびっくりするくらい元気!
提灯に灯りがともり始める19時に、4時間にわたって行われたみこし渡御は終了。宮入り(神様を還しみこしを収めること)をして、担ぎ手たちの役割も無事終わりました。
今年一年、どうか皆さんが無事に過ごせますように。
お疲れさまでした!
みこしと法被と担ぎ手の背中と。これぞ鴻巣の祭り
「関東随一」ともいわれる12基の勇壮なみこしが、約3kmにわたり歩行者天国となる中山道を練り歩く鴻巣のみこし渡御。
両脇に並ぶ屋台や見物客と、みこしの間に仕切りはなく、すぐそばで迫力ある渡御を見られるのが魅力です。
すれ違う他町の神輿にも掛け声で景気づけ
通りには鴻巣宿のおもかげを残す風情ある建物も
交差点を渡るみこしが見られるのも祭りならでは
五街道の一つで、かつて江戸と京都を結ぶ重要な街道として人々が往来した中山道。鴻巣宿はその宿場町として栄えました。「鴻巣夏まつり」の興(おこ)りについては鴻巣市史にも記述がありませんが、一番古い元市町神輿の竣工記録が残る安政2年(1855年)から起算して、地域では170年近くの伝統行事と伝承しています。
取材協力いただいた武州鴻巣祇粋會の皆さん
担ぎ姿、とっても素敵でした!
現在80名ほどが在籍する武州鴻巣祇粋會。揃いの法被は、黒、紺があり、縦縞の法被の相生(あいおい)地区の皆さんと相生町のみこしを担ぎます。
みこしが作られたのは昭和8年。幅91cm×高さ160cm。町の方のお話では重さは95貫(約356kg)ほどあるのだとか。屋根部分は厚い二枚板で作られており、見た目より重く、胴部の彫刻は透かし彫りで立体感にあふれた造りになっています。台輪の4面は鞘型(さやがた)彫りで全体の彫刻に特徴があります。
法被は担ぎ手の凛々しさを表すような力強いデザイン
町のみこしを担いで30余年。今年も先導役で活躍
法被からチラリと覗く鯉口シャツが粋
祭りの衣装といえば、揃いの法被(はっぴ)にねじり鉢巻(はちまき)…などが思い浮かびますが、担ぎ手の人たちの装いを見ると、帯に鯉口シャツ、股引や足袋などの衣装から、小物に至るまで、色・柄・種類など実にさまざま。それぞれに個性やこだわりが感じられます。
今どきの髪型やアクセサリーにも不思議とマッチして、何より、皆さんとってもおしゃれ! そんな視点でみこし見物を楽しむのもおすすめです。
おしゃれすぎるツーブロックの方発見 編み込みで気合十分
ねじり棒はちまきにアップスタイルが華やか
袖口が鯉の口のように少しすぼまった形をしていることから鯉口シャツと呼ばれるそう
法被からさりげなく覗くシルバー
ヘアスタイルから小物使いまで こだわりが光ります
中山道に浴衣姿 4年振りの風景
かわいい未来の担ぎ手さんにも出会いました♪
祭りの楽しみといえば屋台
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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。